2018年04月07日15時50分
時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040700404&;g=eco

 コンビニエンスストア各社が、野菜を多く使ったり添加物を減らしたりした「ヘルシー」な弁当や総菜の販売に力を入れている。
自分で食事を作るより、外部から手軽に調達したいという共働き世帯や高齢者が増える中、コンビニ弁当の不健康な印象を一掃し、安心して夕飯の食卓に載せてもらおうとの狙いだ。

 セブン−イレブン・ジャパンは3月から、「1日の必要量の2分の1以上の野菜を使用」するなど独自の基準を満たしたおにぎりや弁当に、
「カラダへの想いこの手から」と書いたマークを貼付している。現在は10品程度だが、今後は麺類や鍋物などにも拡充する方針。

 ローソンは野菜を多く使った弁当や麺類を「もっと!野菜シリーズ」として展開。店内で調理するコロッケやアジフライも、今後は素材の産地や鮮度にこだわるだけでなく健康に配慮した薄めの味付けに改良する予定だ。

 ファミリーマートは、食物繊維やビタミンが豊富な全粒粉入りのパンを使ったサンドイッチを3月に発売。
鶏もも肉を使った人気のフライドチキン「ファミチキ」では、低脂肪でたんぱく質が豊富な胸肉タイプも売り出した。
こうした健康志向の食品の品ぞろえを今年度中に倍増する計画だ。

 コンビニ各社は既に、弁当などへの保存料や合成着色料の使用を中止。
セブンはパンにも発酵を促す添加物のイーストフードを使っておらず、ローソンもこのほど使用をやめた。
ファミマは、サンドイッチのハムを柔らかい食感にするリン酸塩の使用をゼロにした。