モーリタニアは1本の海底ケーブルでグローバルなネットワークとつながっていた。

モーリタニアは、海底ケーブルが切断されたことで、2日間、インターネットに接続できなくなった。
当時、シエラレオネ政府は国民のインターネットアクセスを制限したが、その理由は分からない。
海底ケーブルは、妨害工作に対しては極めて弱い。
イギリスおよびアメリカの軍関係者は、ロシアは同様のことを行う能力を持っていると警告した。
長年にわたり、敵対的な海外勢力が海底ケーブルを切断する可能性は懸念されてきた。海底ケーブルは国際的なインターネット接続を支えている。


2018年4月はじめ、似たような事件が起きた。1つの国全体、具体的にはモーリタニアが海底ケーブルの切断が原因で2日間、インターネットに接続できなくなった。

アフリカの沿岸国とヨーロッパを結ぶ、全長1万7000キロメートルのACE(African Coast to Europe)海底ケーブルが3月30日に切断され、シエラレオネとモーリタニアのインターンネット・アクセスが部分的、あるいは完全に遮断された。

コートジボワール、セネガル、赤道ギニア、ギニア、ギニアビサウ、リベリア、ガンビア、ベニンも影響を受けたと、オラクル傘下のインターネット関連企業、Dynは述べた。ACE海底ケーブルは、アフリカからフランスへ、22カ国を結んでいた。

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ケーブルが切断された理由は不明。だが、シエラレオネ政府は、大統領選の決戦選挙に影響をおよぼそうとして、3月31日から4月1日にかけて、国民のインターネット・アクセスを制限したと見られている。

過去5年間、海底ケーブルが結ぶ地域では、大規模なアクセス障害はなかった。

モーリタニアのアクセス遮断は特に深刻だった。Dynのグラフ(下図)を見ると良く分かる。
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「最大規模の、長時間にわたる障害がモーリタニアで見られた。完全なアクセス遮断が48時間続き、部分的にしか回復していない」とDynはブログに記した。


国際的な海底ケーブルは、複数のレベルの冗長性を備えている。

だが今回のケースは、ケーブルの切断というシンプルな事態に対して、インターネットがいかに脆弱なのかを示した。APEC(アジア太平洋経済協力)によると、国際的なデータの97%が海底ケーブルを通っている。

以下は、通信関係の調査会社、テレジオグラフィー(TeleGeography)によるヨーロッパの海底ケーブルの地図。

ヨーロッパの海底ケーブル
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こちらはアメリカの海底ケーブル。
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続きはソース先で
インターネット、最悪のシナリオが現実に —— 国全体がオフライン | BUSINESS INSIDER JAPAN 22h前
https://www.businessinsider.jp/post-165447