野菜の日農平均価格と販売量の推移
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高騰していた野菜相場が、4月に入って急落した。上旬の野菜全体の日農平均価格(大手7卸のデータを集計)は1キロ135円で、過去5年平均(平年)を16%下回り、3月と比べると2割安と落ち込んだ。好天と気温上昇により生育が前進傾向で、ハクサイやレタスといった結球類やキュウリなどの果菜類を中心に入荷が潤沢なためだ。上旬の販売量は2万9534トンと過去5年間で最も多い。今後も増量が見込まれ、卸売会社は「売り込みを掛けているが、想定以上に入荷量が多い。月内は下げ基調が続く」と見通す。

品目別では結球類の値下がりが目立つ。4月上旬の日農平均価格は、ハクサイが1キロ40円で平年比6割安、レタスは1キロ123円で同2割安。主産地のJA全農いばらきは「3月以降、天候が安定し、結球野菜は10日前後生育が前進している」と話す。果菜類も同様で、キュウリは1キロ192円で同3割安だ。

売れ行きの落ち込みも相場下落の一因。首都圏のスーパーは「野菜全般に相場が下がり、売価を下げたが、販売点数が伸びない。これまで野菜全般に高かったため、その割高感が払拭(ふっしょく)されていないのかもしれない」と指摘。卸売会社は「需要が伸び悩み、過剰感がより強まっている」と分析する。

4/13(金) 7:02
日本農業新聞
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