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【「米国が公開した極秘資料には、731部隊の戦争犯罪を示す証拠は見付からなかったニダ!」という話は、悪質な捏造デマだった事が確定!】

ネトウヨ 「2007年に米国立公文書館が731部隊に関する機密文書10万頁分を公開されたが、731部隊(関東軍防疫給水部)は細菌戦研究はしていたものの、細菌戦や人体実験を行った証拠は全く見つからなかったニダ!」

日本人  「これがその元ネタの産経新聞のニュースですが、記者の取材不足や勉強不足による事実誤認や錯誤・歪曲が多々見られます。
      http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070118/usa070118004.htm(2007/01/18 10:26配信 現在はリンク切れ)
      https://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/11866917.html
      http://www.geocities.jp/yu77799/731/beikokubunsho.html
      
 *この記事の冒頭ではまるで「2007年に機密解除され初公開された新資料である」かのように書かれてますが、
 実際は記事中にも触れられている通り「ナチス・ドイツと日本の「戦争犯罪」を調査(そして糾弾)する目的で、
 クリントン政権当時の1999年に米政府の関係機関で構成された記録作業部会(IWG)が設立され、
 米中央情報局(CIA)や前身の戦略情報局(OSS)や連合国軍総司令部(GHQ)などの情報文書合計800万ページを7年にわたって分析し、
 その内の10万ページを調査報告として公開した。」だけです。
 *「文書内容の大半は731部隊など細菌戦研究に関する内容だ」と書かれてますが、上述通り調査の大半は慰安婦問題など他の戦争犯罪の立証が目的であり、731部隊に関する調査はその中の極一部にすぎません。
 *記事中にある「細菌戦研究の成果を米軍に引き渡したとされる石井中将が、米側に提出する文書を1947年(昭和22年)6月ごろ執筆していたことを裏付ける最高機密文書」、
 あるいは「47年6月20日付の米軍最高機密文書」というのは、明らかに「フェル・レポート」のことです。
  この「フェル・レポート」は'80年代から公開されている資料であり、731部隊が行った人体実験など細菌戦活動の様子が明確に記されています。
 *「石井四郎軍医中将を含む731部隊(関東軍防疫給水部)関係者の個別尋問記録」というのは「ヒル・レポート」に付属する尋問記録です。こちらも従来からよく知られている資料です。
 *結局この「2007年公開資料」の中には、「(731部隊から押収した一次史料など)731部隊に関する目新しい資料は含まれていなかった。」という話を、この産経新聞の記者が勘違いしただけのようです。
 *そもそも事実誤認だらけのこの記事でさえ、ネトウヨが主張するように「731部隊は潔白だと証明されたニダ!」とまでは一切断言していません。
 *逆に、この記事では「石井中将は自らと部下の保身と引き換えに、細菌戦研究の成果を米側に引き渡した」という従来説を補完する資料が(公開された10万ページの中に)含まれていたと、記事中に明記されています。
 *また他にも「細菌に侵された200人以上から採取された病理学上の標本スライド約8000枚」が、47年8月末までに米側に提供されることも付記されていた。」
  「米側では日本からの情報収集を急ぐ一方、冷戦でライバル関係となる旧ソ連に細菌戦に関する情報が渡ることを強く警戒していた。」
  「ハバロフスク裁判のため、旧ソ連が請求してきた細菌戦関連の証拠引き渡しを渋る一方、約30人の731部隊関係者が「モスクワ近郊で細菌兵器の研究プロジェクトに従事している」とする48年4月の情報報告も今回明らかにされた。」
  と、米国やソ連が731部隊の細菌戦研究を重要視し収集していた様子も記されてます。」