アメリカでの医療用大麻及び化合THC製剤の摂取方法別評価
(06年時点)

A    B    C     D       :total
化学合成THC製剤
10    5      5       2      計22
クッキーおよびチョコ
8      5      5      11     計29
サティベックス(抽出液スプレー)
10    5     10     15     計40
パイプおよび水パイプ喫煙
7      3      8      23     計41
ヴェポライザー(蒸気吸引)
7      5      6      24     計42
ジョイント(巻きタバコ様大麻)
6      3     10     24     計43

左から順に
10満点のセキュリティ評価値
逮捕され刑罰を受けるなどの社会的リスクが低いかどうかの評価  A

5満点の安全性評価値
身体的リスクが低いかどうかの評価  B

10満点の使いやすさ評価値
持ち運びのし易さと身体的制約があっても使いやすいかどうかの評価  C

25満点の医療効果評価値
得られる効果の性質、発現の迅速性、確実な効果の予測可能性が備わっているかどうかの評価  D
総合50点


医療用"普通の大麻"と比較して
FDA認可医薬品マリノールとして知られるドロナビロール=化学合成THCは最も評価が低く、特に重要な価値であるとも言える医療効果の評価が決定的に低い。

そしてこれはクッキーやチョコでも同じくだが経口で摂取する方法では効果の迅速性や予測可能性が低くなる。
また経口摂取は抗嘔吐の作用を期待する人にとっては使い難い方法である。吐きそうな時に何かを無理にでも呑み込まなくてはならない事を想像してみて欲しい。
経口摂取では頑張って呑み込めても直ぐに効果は現れず、その前に吐き出してしまえば元の木阿弥だ

医療用としては蒸気吸引が最も良いと思われがちだが、器具は嵩張り、巻紙やパイプより遥かに高価で使いやすさは高くない

器具から直接吸引しなくても分離可能なバルーンに蒸気を溜めて吸える器具は有るので病室に居れば利用自体は難しくは無いだろうが、
病人は病気だから病室に居れば良いのだという風な独善的断定の考え方は医療用大麻の理念と価値で有る患者のQOLをケアするという視点が決定的に欠けてしまっている。