4/16(月) 12:42配信
毎日新聞

 岡山国際サーキット(岡山県美作市)で昨年4月、大型オートバイの多重転倒で7人が死傷した事故で、死亡した男性2人の遺族らが16日、同サーキットの運営会社と親会社の「アスカ」(愛知県)を相手取り、約3億5000万円の損害賠償を求める訴えを岡山地裁に起こした。

 事故は昨年4月24日朝、コースの緩やかなS字カーブで発生。練習走行中のオートバイ7台が相次いで転倒し、岡山市南区の内田正人さん(当時38歳)と徳島県小松島市の今井伸也さん(同42歳)が死亡し、5人が重軽傷を負った。

 先行していたオートバイのエンジンオイルが漏れて路面に広がり、後続の7台がスリップしたとみられている。

 訴状によると、遺族らは、サーキット側が現場付近への監視員の配置を怠っていたと指摘。「監視員がいればオイル漏れを発見し、後続のオートバイに走行中止を求める旗を出して事故を回避できた」と主張している。

 コースの構造についても現場脇の退避スペースが極端に狭く、過去に複数回の死亡事故が起きるなど安全性を欠いていると訴えている。

 サーキット側は「訴状を確認していないのでコメントできない」としている。【高橋祐貴、益川量平】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180416-00000048-mai-soci