「居心地を良くすることで来店頻度は上がる」。クリスピーの若月貴子社長は改装に
自信を見せ、カフェ仕様に転換する店舗を増やすことも検討する。

「ミスタードーナツ」を展開するダスキンも17年11月からパスタやホットドッグなどの
「ミスドゴハン」シリーズの展開を始めた。軽食メニューを拡大し、23年3月期までに
全1100店を改装する計画だ。

各社が「脱ドーナツ」にかじを切る背景には、市場の縮小がある。調査会社の富士経済
(東京・中央)によると10年に1321億円だったドーナツチェーンの市場規模は17年に
950億円程度にまで落ち込んだ。低糖質(ロカボ)ブームなど健康志向の高まりもあり、
高カロリーのドーナツが敬遠されている。