10年前の2008年6月に無差別殺傷事件が起きた東京・秋葉原の歩行者天国で、警視庁が3月から、車両突入テロ対策として、鉄柵を隙間なく並べる新たな防護壁を導入したことが同庁幹部への取材でわかった。

銀座、新宿の歩行者天国での導入も検討している。警視庁は20年東京五輪・パラリンピックに向け、人が集まる「ソフトターゲット」の警戒を強化している。

防護壁が導入されているのは、JR秋葉原駅(東京都千代田区)近くの約570メートルの歩行者天国。17人が死傷した無差別殺傷事件後、歩行者天国は中止になったが、11年1月に再開した。

これまでは一定間隔に車止めや看板を置いて車の進入を防いでいたが、欧州で起きた車両突入テロのように猛スピードで突っ込まれると、すり抜けてしまう危険性が指摘されていた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20180416-OYT1T50082.html