2018年04月17日 火曜日

 青森県内で引きこもり状態にある人の高齢化や長期化が進んでいることが、KHJ全国ひきこもり家族会連合会県支部「青森さくらの会」の調査で分かった。平均年齢は36.7歳で前回調査(2015年)を6.2歳上回った。10〜20代が減少する一方、40代と50代が増加した。

 調査は昨年11〜12月に実施。会合に出席するなどした家族ら50人のうち46人から回答を得た。当事者の性別は男性76.1%、女性23.9%で前回調査と変わらなかった。

 引きこもり期間は「1〜5年」が19.6%(前回比8.6ポイント減)となったのに対し、「16〜20年」が19.6%(同4.1ポイント増)、「21年以上」が26.1%(同16.2ポイント増)となった。

 当事者や家族が不安に思っていること(複数回答)は、「将来への不安、親亡き後の不安」が82.6%と最多。「引きこもり長期化」76.1%、「当事者の生活的自立」76.1%、「今の状態からの回復」65.2%と続いた。
 社会からの孤立感や疎外感では、「よくある」と「ときどきある」を合わせ78.2%が「感じている」と回答した。

 同会の下山洋雄代表は「親も子も引きこもる傾向が見られ、かなり深刻な状況。行政による実態把握と居場所作りが必要だ」と指摘した。

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201804/20180417_23046.html