https://www.cnn.co.jp/m/usa/35118015.html
(リンク先に動画ニュースあり)

2018.04.19 Thu posted at 11:31 JST
(CNN) 米カリフォルニア州南部の町で、風に吹かれて地面を転がる巨大な枯れ草の塊「タンブルウィード(回転草)」が大量に発生し、住民を悩ませている。

同州南部の砂漠地帯に近いビクタービルの町は、22メートルに達する突風にあおられてタンブルウィードが押し寄せ、西部劇さながらの光景になった。タンブルウィードはフェンスや家屋などの障害物に遮られると、その場所にうず高く積もる。

市職員らは17日も、熊手や重機などを使ってタンブルウィードを除去する作業に追われた。しかしタンブルウィードは次から次へと大量に転がってきて、住宅の窓や玄関を覆い、屋根の上にまで達している。

「もう侵略としか言いようがない」。CNN系列局KABCの取材に応じた住民の女性はあきれ顔だった。「普段から通りを幾つか転がっているけれど、こんなに大量に積み重なったりはしなかった。これでもまだ、裏庭や玄関前に比べればましな方。こんなにひどかったことはない」

別の女性によれば、玄関ドアと車庫のドアをタンブルウィードにふさがれて、自宅に2時間閉じ込められた住民もいるという。

タンブルウィードは「ロシアアザミ」と呼ばれる外来種で、毎年この時期になると、枯れた枝が絡まって風にあおられ、巨大な塊が発生する。

枯れ草は転がりながら種子を放出する。つまり来年は、ビクタービルにもっと多くのタンブルウィードが襲来するかもしれない。

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