0001孤高の旅人 ★
2018/04/20(金) 06:42:28.51ID:CAP_USER9毎日新聞2018年4月20日 01時01分(最終更新 4月20日 01時10分)
https://mainichi.jp/articles/20180420/k00/00m/020/161000c
第一生命ホールディングス(HD)の稲垣精二社長(54)が毎日新聞のインタビューに応じ、海外生命保険事業の利益を2018年度から3年間で1.5倍以上に拡大する目標を明らかにした。進出済みのタイやベトナムの強化に加え、カンボジアやミャンマーでも事業開始に向けた準備を本格化し、成長を図る。病気予防を後押しする商品や、若年層の顧客獲得に向けた代理店網の強化も急ぐ。
第一生命HDの17年3月期の海外利益は615億円で、18年3月期はさらに拡大を見込んでいる。米国、豪州事業の収益が安定していることに加え、ベトナムでは過去10年で売上高が約16倍に拡大するなど急成長している。稲垣社長は「(ベトナムなどで成功した)ビジネスモデルをカンボジアやミャンマーに展開していく」と述べた。同社は中期経営計画でグループ修正利益(連結最終利益に相当)を17年3月期の2100億円から21年3月期に2500億円まで伸ばす目標を掲げており、その大半を海外で稼ぎ出す考えだ。
また、今年3月に健康診断書を提出すれば一律で保険料を割り引く商品を業界で初めて発売したことを踏まえ、稲垣社長は「人々の生活の質向上に貢献できる商品やサービスを追求する」と強調した。同社が抱える契約者のビッグデータを生かし、症状によっては病気でも健康な人と同じ条件で保険に入れる仕組みなどを整え、顧客層を広げる考えも明らかにした。
人口減少や若者の保険離れが指摘される点については「若い人とつながりを持つ代理店と連携したい」と語り、スポーツジムなど若者が集う場での保険販売に意欲を見せた。業界最大手日本生命との保険料等収入(一般企業の売上高に相当)を巡る首位争いについては「今の低金利環境でトップライン(売り上げ)にはこだわっていない。高品質であることに魂を注ぎたい」と語り、規模拡大にこだわらない考えを示した。【竹下理子】