【NQNニューヨーク=森田理恵】日銀の黒田東彦総裁は週末に米CNBCのインタビューに応じ「2%の物価目標を達成するため、日銀は強力な金融緩和政策を当面続ける必要がある」の見解を示した。消費者物価指数(CPI)の伸び悩みを指摘し「目標達成まで道のりはかなり長い」と強調した。

生鮮食品やエネルギーを除くCPIは0.5%程度にとどまる。黒田氏は「(物価目標の達成には)自信があるが、リスクは下方向に偏っている」と先行きに慎重な見方をにじませた。日銀は1月に公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2%の物価目標は2019年度に達成可能との見通しを示している。

2018/4/23 23:49
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL23HEJ_T20C18A4000000/