4月26日 20時57分
去年、群馬県藤岡市の高校でハンマー投げのハンマーが生徒に当たって死亡した事故を受けて、学校が聞き取り調査したところ、通常、グラウンドに立って安全を確認していた陸上部の顧問がいなかったため、ハンマー投げの練習が行われていないという認識につながり、事故が起きていたことがわかりました。
去年12月、群馬県藤岡市の県立藤岡中央高校のグラウンドで、陸上部の練習中に男子生徒が投げたハンマー投げのハンマーが、サッカー部の生徒の頭に当たり死亡しました。
事故を受けて、群馬県教育委員会が設置した有識者による検証委員会の2回目の会合が開かれました。
教育委員会によりますと、学校が部活動の顧問や生徒から聞き取り調査したところ、通常、ハンマー投げの練習を行う場合には陸上部の顧問がグラウンドに立って安全を確認していましたが、事故当日は顧問がグラウンドにいなかったため、サッカー部の生徒たちはハンマー投げの練習が行われていないと認識していたということです。
この日、顧問は私用のため午後6時すぎにグラウンドを離れていて、事故はその直後に起きたということです。
検証委員会は、事故の再発防止に向けた提言などを盛り込んだ報告書を、ことし6月ごろをめどに教育委員会に提出することにしています。