28日からゴールデンウィーク(GW)がスタートした。旅行や行楽地に向かう人も多いだろう。スマホが普及した今は、若者からお年寄りまで、誰もが観光地などで写真を撮影し、その場でSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などに投稿する時代だ。しかし、SNSに詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんは「投稿してはいけない写真がある」と警鐘を鳴らす。

■「旅行中です!」で空き巣被害

SNSに投稿した写真が原因で、思わぬ危険に巻き込まれることがある。

Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などのSNSを眺めていると、旅行先から投稿した「温泉なう」や、「これから1週間ハワイに行ってきます!」といった投稿をよく見かける。

旅行先では「インスタ映え」する「リア充」写真が撮り放題。ついテンションが上がり、すぐさま写真を投稿したくなるものだ。しかし、思わぬ「落とし穴」もある。

■空き巣の大半が「SNSを確認」

かつて「空き巣」だったという50人を対象としたアンケート結果が、英国のテレビ番組で放送されたことがある。

アンケートによると、犯行に及ぶ前に狙いを定めた人物の「フェイスブックやツイッターのアカウントを見る」という回答がなんと78%に上った。

さらに、狙いを定めた人物の自宅を「Googleストリートビュー(マップで指定した場所の風景を見られる機能)で見る」と回答した元空き巣が70%もいたのだ。

インターネットを使えば、このような情報も容易に入手できる時代だ。SNSとストリートビューを活用すれば、わざわざ現地まで足を運ぶ必要もなく、狙いを定めた人物の自宅周辺の状況や「その日は留守である」という事実が把握できる。侵入者に対して筒抜けになってしまうのだ。

空き巣とは違うが、2016年10月には米国のタレント、キム・カーダシアンさんが、フランス・パリに滞在中、手足を縛られ、持っていた10億円相当の宝飾品などを奪われる強盗事件が起きた。

キムさんは事件の前、1日に何度もインスタグラムやツイッターを更新。20カラットものダイヤの指輪をしている写真まで投稿していた。

■限定公開か時間差で

居場所や持ち物などをSNSで公開することで、犯罪の被害に遭う恐れもある。

旅行について投稿したい時は、フェイスブックなら友だちなど、限られた人のみに公開する程度にとどめておきたい。よりオープンになりやすいツイッターやインスタグラムなら、一般の人が検索できない「鍵付きアカウント」を作るなど、公開範囲を絞っておくことが重要だ。

さらに、旅行中や出張中など自宅を留守にしている間はなるべく投稿は避け、帰宅後に写真などをまとめてアップするなど、時間差を付けるようにすれば、より安心といえそうだ。

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2018年04月28日 07時20分
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20180426-OYT8T50014.html?page_no=1