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ゴールデンウィークでにぎわう潮干狩り場では、異例の対応に追われているところもある。食べると中毒症状を引き起こす恐れがある「貝毒」が多発、採った貝の持ち帰りを禁止している。

みそ汁に、お酒のお供としてもおいしい酒蒸し。プリプリの食感がたまらないアサリ。この時期ともなれば、アサリ目当ての多くの人が潮干狩り場を訪れる。

しかし、家族連れにも人気の潮干狩り場に今、ある異変が起きている。兵庫県姫路市では3月末、貝毒の原因となるプランクトンが高濃度で確認されたため、それ以降、アサリなど二枚貝の出荷を自主規制しているのだ。

貝毒は食べると中毒症状を引き起こす恐れがあり、最悪の場合は死に至ることも。見た目は通常のアサリと変わらず、加熱しても毒性はなくならないという。にもかかわらず、多くの人が潮干狩りにいそしむ。

貝毒のことを知らないのか。実はこちらの潮干狩り場では、採ったアサリを安全性が確認された九州産などと交換しているという。用意しているアサリは一日で2トンに及び、例年より20人多い70人で対応にあたっている。

一方、アサリと同様に自主規制がされていた牡蠣(かき)だが、2日から出荷を始めた。牡蠣が採れる海域の牡蠣から規制値を超える貝毒が検出されなかったためだ。

専門家によると、貝毒は全国どこの海でも発生する可能性があるため、事前に潮干狩り場のホームページをチェックするなど注意してほしいとしている。

2018/05/04 17:17
テレ朝ニュース
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