※たまたまスレです

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与野党が7日に国会正常化で合意したのは、「国会空転」で与野党双方に世論の反発が高まっていたことが背景にある。強引な国会運営との批判を懸念する与党は、加計(かけ)学園問題を巡って、柳瀬唯夫元首相秘書官が2015年4月に同学園関係者と会ったと認めるという新たな「カード」を事実上提示。批判の強い審議拒否からの復帰を探る野党は、国民民主党の結成という「局面転換」も利用し、19日ぶりの審議復帰に転じた。

自民党の森山裕国対委員長は合意後、記者団に「国会が空転を続けてはいけない。合意できてよかった」と歓迎。立憲民主党の辻元清美国対委員長は7日「お互いに譲りながら審議できる環境が整った。もやもやした疑惑に対する霧を晴らしていく」と強調した。

立憲民主党など野党6党は、柳瀬氏の証人喚問などを与党が拒否したため4月20日から欠席戦術に入った。与党は立憲などが欠席のまま、審議日程が窮屈になっている働き方改革関連法案を審議入りさせた。しかし、会期末まで1カ月以上あり、同法案をはじめ重要法案の多くは成立していない。自民党関係者は「与党だけで審議を強行しては、世論の批判が強まる」と危機感を募らせていた。

一方、審議拒否への世論の不満も高まった。加えて、野党は政府提出の働き方法案に反対し、対抗する法案を提出する。対案も合わせて審議してアピールしたい思惑もあり、復帰の機会をうかがっていた。辻元氏は審議復帰を決めた後、「これからは徹底審議でいく。ギアチェンジだ」と説明した。森山氏とのやり取りでは、要求していた首相出席の予算委員会集中審議を複数回開催することを申し合わせるなど「成果」もあった。

国会空転に気をもむ大島理森衆院議長の仲介もあって、与党側は、柳瀬氏の新証言をテコに、大型連休明けからの野党の審議復帰を働きかけた。7日は希望の党と民進党が国民民主党を結成し、局面が変わる。同党の玉木雄一郎共同代表は設立大会後の記者会見で「審議拒否はしない方針で臨みたい」と語り、与野党協議を後押しした。断続的に続いた協議は同夕に、国会を正常化することで合意した。【村尾哲、立野将弘】

与野党が7日に国会正常化で合意したのは、「国会空転」で与野党双方に世論の反発が高まっていたことが背景にある。強引な国会運営との批判を懸念する与党は、加計(かけ)学園問題を巡って、柳瀬唯夫元首相秘書官が2015年4月に同学園関係者と会ったと認めるという新たな「カード」を事実上提示。批判の強い審議拒否からの復帰を探る野党は、国民民主党の結成という「局面転換」も利用し、19日ぶりの審議復帰に転じた。

2018年5月7日 21時42分(最終更新 5月7日 23時49分)
毎日新聞
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