4月、米商務省は中国通信機器大手のZTE(中興通訊)がイラン向け輸出に関する虚偽報告を
行ったとして、今後7年間米国企業との取引を禁止するとの制裁を下した。中国が世界に誇る
巨人ZTEだが、チップセットなどの中核部品やソフトウェアの多くは米国に依存している。もし
7年間にわたり制裁が続けられれば破綻はまぬがれないとも指摘されている。

「中国は台頭したと言われてきたが、ひとたび米国が牙をむけばこんなものですよ。」

4月、私は広東省深セン市のある企業家を訪問したが、話題がZTE問題に触れるとその企業
家は自嘲気味にこう答えた。彼だけではない。ネットを見ると、中国の優位などしょせんこの
程度のものだったのだと嘆く声があふれている。
https://news.yahoo.co.jp/byline/takaguchikota/20180507-00084944/