名古屋城の木造天守復元事業を進める名古屋市は史実に忠実な復元を目指し、木造天守にエレベーターを設置しない方針を固めた。一方で、エレベーター以外で高齢者や障害者が昇降できる新技術を活用するなどして「バリアフリー化」することも目指す。

市は昨年十一月、江戸時代に築城され、戦時中に空襲で焼失した木造天守を忠実に再現するため、エレベーターを設置しない案を示したが、障害者団体などが反発。障害者や有識者からの聞き取りをしたほか、庁内のプロジェクトチームでも議論してきた。

その結果、(1)エレベーターを設置しない(2)十一人乗りを城の外部の地上から一階に設置する(2)柱や梁(はり)を傷めない四人乗りを内部の地下一階から三階に設置する−の三案に絞った。

その後、庁内で検討を重ね、外部設置案は景観を損なう恐れがあり、内部設置案も四人乗りは幅八十センチ、奥行き百センチと小さく、電動車いすは利用できないことから、「エレベーターを設置しない」のが妥当と結論付けた。

その代わり、今後、エレベーター以外で昇降できるロボットなど新技術開発の提案を国内外から募る考えだ。

河村たかし市長は、史実に忠実な復元のためエレベーターを設置しないことにこだわってきた。七日から入場禁止となった現在の天守は外部に地上から一階の十一人乗り一基、内部に地下一階から五階の二十三人乗り二基のエレベーターが設置されている。五階から展望室がある最上階の七階までは階段しかない。

市の計画では、二〇一九年九月から現天守を解体し、二〇年六月に木造天守復元に着工、二二年十二月に完成予定。総事業費は最大五百五億円。

2018年5月8日 夕刊
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2018050802000288.html

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