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今は靖国に合祀された戦犯の東郷茂徳は朴茂徳でした。

萩原延寿『東郷茂徳 伝記と解説』から

 東郷の故郷の苗代川は、上述の歴史的経緯をもった陶工人の村で、ほとんどが朝鮮姓でした。

彼らは気位が高く、薩摩藩では士族と同等の扱いを受けていたと考えていました。ところが、明治5年の壬申戸籍作成の際に、彼らは平民身分とされてしまいました。

これに対して「士族編入之願」を繰り返し願い出ましたが、すべて却下されました。何とか士族になろうとして、
没落士族から「士族株」を購入して戸籍を変え、「士族」身分と記載されるようになった、という経緯でした。

西南戦争後の鹿児島は貧窮士族が多く、士族株の売買が可能だったのです。   

「朴」家は明治19年に「東郷」家と名前を変えました。