これさ、騙されたオーナーももちろん甘いんだけど、いくつかのポイントがある

先ずスマートデイズ これは明らかに詐欺なんだけど、その大元の詐欺師は手を引いちゃってて(もちろん最初からそう意図してやっていた詐欺の確信犯)、
残りは小物しかいない 入居者が入る予定もサブリースの料金も払う気がないのに、30年間払いますと事実と違う説明・約束をしていた

次に融資した銀行 通常通るはずのない融資案件を通していた それを通すために、書類の改竄がわかってて見逃したり、
スマートデイズから接待やキックバックを貰っていて、一部では自ら改竄に従事した これは銀行法はもちろんなんだけど、
背任にあたる

そしてこの銀行の体質として、イケイケドンドン、高い金利にすることで普通は通るはずのない案件を、貸し倒れリスクを
見込んで融資していた そして中の行員も、ノルマをこなすためにまずありえない給料で雇われ、数年後に辞めていくという、
背任ありきのだ採用方法で、今まで不正融資を繰り返していた もちろん中の人は辞める前提で融資しているので、例え不正をしようと責任を取る人間が辞めてしまっていない

そして金融庁からスマートデイズの案件について金融庁から報告せよと言われたら、自分たちの不正を隠し言い逃れをした
金融庁は融資に問題があることを掴んでいたので、緊急検査に入ることにしたら、改竄やその他不正があったことを認めた
しかしこの改竄をした行員は既にいないし、経営側が不正の発覚を恐れて行員の退職を促していた これは不正の隠蔽に当たる

スルガ銀行は元々審査が緩くて金利が高いという危ない融資を繰り返していたので、今回のカボチャの件はもちろんなんだけれど、
叩けば埃が出る、つまりこの件だけではなく他の通常の住宅ローン、投資目的の中古マンションのローン等、
ほぼ間違いなく、他のこれまでの融資案件で不正行為が表に出てきてしまう、つまり不正融資の実態が表面化し、銀行の存続そのものが怪しくなる

最後に騙された側は、書類の改竄にはかかわっていないが、詐欺師とスルガの言うことを真に受けて 、返せる後のない高額ローンを組んでしまった
ちなみに善意の第三者、つまりローンを受けた側が書類の改竄をしていたスマートデイズとスルガの行員が不正融資を知りながら融資してしまっているので、
スマートデイズは詐欺、スルガの行員は詐欺に加担しているので少なくとも背任、場合によっては詐欺罪が適用される可能性があること

いずれにしても、スマートデイズは間違いなく黒、銀行は限りなく黒に近いグレー、そしてカボチャ以外に他の融資でも不正が芋づる的に広がる可能性
そうなると銀行自体の存続が危うくなり、金融全体に悪影響を及ぼす 金融庁も事実を認識しながらこれまで何も手を打たなかった点

掘り下げればきりがないくらい入り組んだ話になっているので、もはや誰が悪いということがはっきりしないほどにまで問題が広がっていること
そして肝心の不動産なんだけど、シェアハウスとして利用するには問題がある物件ばかりで、銀行側も担保が取れていない、つまり借り手が破産した場合損失はすべてスルガに行くが
この金額が、銀行自ら不正融資に手を染めてしまっているので、とんでもなく巨額の融資が焦げ付く可能性があること

以上、スマートデイズ以外は自業自得と言われればそうなんだが、銀行、借り手、ともに被害者であり、加害者の側面をもつという
わかりづらい構造になっていること

などがあげられる これスルガだけじゃなくて金融機関全体に不正融資問題が波及するかもしれず、どこの金融機関も戦々恐々としているのが今の実態