アパートやマンションと違い、シェアハウスの肝はほどほどのコミュニケーション
かぼちゃは交流できるリビングが無いのが致命的だったようだ

http://www.cyzowoman.com/2018/03/post_178397_1.html
抜粋
なぜ「かぼちゃの馬車」には人が集まらないのか――? 

実際に女性専用シェアハウスに住む人たちに話を聞くと、その理由の数々が見えてきた。
「上京したてであまり貯金がなく、でも職場への交通の便がよいところに住みたくて、都心&駅近の女性専用シェアハウスを選んだ」と語る30代のAさんは、
かぼちゃの馬車破たん騒動を知り、ネット上に散見される実際の入居者たちの声を読んで、「私だったら絶対住まない」と思ったそうだ。

「報道でもよくいわれていますが、入居者たちが集う『共有部分』がほとんどないという点が気になりました。
私が住んでいるシェアハウスの入居者は5人。
広いリビングに集って、会社の愚痴を言い合ったり、恋愛相談をしたり、クリスマスパーティーなんかをするんです。
私はこういう“入居者同士のつながり”目的でシェアハウスを選んだわけではないですけど、ほかの入居者と仲良くなり、楽しく生活しています。
実際に、交流目的でシェアハウスに住む人も多いから、そういう人にはかぼちゃの馬車は選ばれないですよね」

共用のリビングがないと、「大手シェアハウス専門募集サイト『ひつじ不動産』『東京シェアハウス』の掲載条件を満たせないため、
シェアハウスに住みたい人に情報が届かず、結果的に入居率を下げる要因となった」と、報道では盛んに指摘されている。

「入居者のブログやTwitterを読むと、入居者同士、挨拶をしたり、ちょっとした会話はすると書いている人もいました。
でもやっぱり、一般的なシェアハウスに比べると、交流は薄そうですよね。
『個室のドアの下部分に隙間があるため、ほかの人の生活音に悩まされる』『洗面所に髪の毛が落ちてて嫌だった』といった意見を見て思ったのですが、
相手のことをあまり知らないから、イライラするのかなって。
うちのシェアハウスも、隣の部屋の子がオナラした音まで聞こえますけど(笑)、仲がいいからそこまで気にならないですよ。
“お互い様だよね”と思えます」

同じく、東京23区内の女性向けシェアハウスで暮らす20代のBさんも、かぼちゃの馬車にリビングがないことを問題視し、
「誰が住んでるかわからないって怖くないですか?」と声を上げる。
「女性専用シェアハウスって、“廊下に使用済みナプキンが落ちてる事件”がたまに起こるんですよ(笑)。
お風呂から部屋に戻る途中で、うっかり落としちゃうんでしょうね。
でも、知ってる仲だし、わざとじゃないってわかるから、『落ちてたよー』とみんなに声をかけると、いつの間にか片付けられてる。
ただ、よく知らない人の使用済みナプキンが落ちてたらと想像したら、最悪ですよね……」

さらにBさんは、ウェブニュースサイトに掲載されたかぼちゃの馬車内の写真を見て、「うなぎの寝床!?」と驚愕したという。
「個室は四畳くらいとのことで、うちとあんまり変わらないんですが、廊下部分の写真を見て、『狭いなぁ』と思っちゃいました。
やっぱり、共有部分が広々としているのは、シェアハウスを選ぶ際に重要視する人が多いのでは。
あと、実際にかぼちゃの馬車の間取りを検索して見てみたんですけど、シャワールームしかないんですよね。
女子は湯船に入りたい人が多いと思うし、シャワーだけだったら選ばないかな。
なんかもう、リビングも湯船もないし、狭いしで、シェアハウスっていうかドヤみたいですよね」