捜査が動いたのは午前7時前。遺棄現場の南東約4キロにある道の駅「新潟ふるさと村」の駐車場に、黒っぽい色の軽乗用車が入ってきた。その後ろには、追尾していたとみられる県警の覆面パトカーが。捜査員は車を運転していた男に任意同行を求め、車をレッカー移動した。
レッカー移動に立ち会ったというふるさと村の川上克己副館長によると、覆面パトカー3台が男の車を囲むように止まり、私服の捜査員4、5人がいたという。いつもと異なるものものしい雰囲気に川上副館長は驚いたが、大桃さんが殺害された事件と関係があるとは思いもよらなかったという。この男が小林容疑者だった。
大桃さんが遺棄された現場近くに住む主婦、平田栄子さん(65)は「こんな近くに(容疑者が)いたなんて。この辺りは治安の良いところだと思って暮らしていたので、こんな事件は思いも寄らなかった。犯人にはなぜこんなことをしたのかって言いたい」と憤った。一方で「亡くなった珠生ちゃんや親御さんがかわいそう。これから先楽しいことがいっぱいあったろうに」と思いやった。
大桃さんと同じ小学校に通う3年男児の母親は「本当にひどい事件で、毎日不安だった。(容疑者には)正直に話してほしい」。近くに住む自営業の男性(66)は「この1週間気持ちが落ち込んでいた。私にも同じ小学校に入学したばかりの孫の女児がいる。人ごととは思えなくて。逮捕されたと聞いてホッとしている」。看護師の女性(52)は「再び同じような事件が起きないように子どもを見守る体制を作っていかないと」と話した。
一方、小林容疑者の自宅。母親とみられる女性が玄関のドア越しに「今は仕事だと思うんですけど……」と消え入るような声で答えただけだった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180514-00000089-mai-soci
https://amd.c.yimg.jp/amd/20180514-00000089-mai-000-14-view.jpg