ミサイル警報を受けたらどう動くか 心構えを再確認
2017年8月29日 10:29
危機をあおっているのは北朝鮮である。訓練という「正当防衛行動」をやめて日本が脅しに弱い状態でい続ければ、それだけ北朝鮮に有利となる。

「ミサイル避難訓練は危機をあおる」論は、国民の命を守ることにブレーキをかけようとする奇妙な論理である。

中・長期的には、既存の地下施設を改良したり、新たな地下施設をつくったりする取り組みも重要だ。

ある日本の建設大手の関係者に聞くと「核シェルターの建設は今の技術で十分可能だ」との返事が返ってきた。
普及させるには、建物の容積率を緩和したり、冷戦時代に旧西ドイツがやっていたように税制優遇措置を設けたりすることがカギになりそうだ。

 北朝鮮を変えることはできなくても日本は変われる。避難訓練や避難施設の準備を通じ、国民の命を守れる日本をつくりたいものである。(編集委員 高坂哲郎)
https://www.nikkei.com/content/pic/20171201/96958A9F889DE0E6E3E1E2E6EBE2E2E3E3E0E0E2E3E593918AE2E2E2-DSXMZO2413047001122017ACX001-PB1-2.jpg
https://r.nikkei.com/article/DGXLASFK29H1U_Z20C17A8I00000