http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20180515/5050002711.html

05月15日 17時05分
携帯電話の普及に伴い数が減っている公衆電話を、災害時や緊急時の連絡手段として小学生たちに知ってもらおうという学習会が、姶良市で行われました。

15日、公衆電話を設置している商店や住宅の持ち主で作る団体の講師が姶良市の柁城小学校を訪れ、学習会には、小学6年生の児童75人が参加しました。

講師が公衆電話の使い方について話し、大規模な災害時には、携帯電話より先に公衆電話が使えるようになることや、以前、事件の容疑者に監禁されていた女の子が公衆電話を使って助けを求め助かった事例などを紹介しました。

この後、児童らが実際に公衆電話を使い、災害時に安否の伝言をできる「171」番のダイヤルに自分の声を吹き込む練習をしました。

生徒たちは、日ごろ使い慣れていない公衆電話に小銭を入れてプッシュホンを押し、興味深そうに使っていました。

NTT西日本によりますと、公衆電話は、県内では20年前には1万台近くありましたが、携帯電話の普及などに伴い、平成28年度末には3分の1以下の2907台にまで減少したということです。

参加した小学6年生の女子児童は「災害の時に役に立つと知って良かった。いつでも使えるよう覚えたい」と話していました。

また、学習会を主催した日本公衆電話会鹿児島支部の岩重俊一支部長は「鹿児島には災害の恐れが多くあります。公衆電話の強さを多くの人に知ってほしいと思います」と話していました。