http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20180515/5060000680.html

05月15日 16時32分
串間市の海で人気者になっているゴマフアザラシの「すわちゃん」に、いけすに入れた魚を食べられたとみられている地元の漁業者が、生けすへの侵入を防ぐ網を設置しました。

生けすの魚を食べたとみられているのは、2年前から串間市の諏訪浜などに姿を現すようになったゴマフアザラシの「すわちゃん」です。

諏訪浜の沖で定置網漁をしている川崎義成さんが、出荷調整用に港に設置した生けすにブリを入れていたところ、先月下旬、9匹が食べられているのを見つけました。

これを受け、川崎さんは15日、家族など5人とともに生けすの上に侵入防止の網を設置しました。

15日は、「すわちゃん」が生けすの近くで時折、海面から顔をのぞかせる中、川崎さんらが定置網でとったブリ20匹余りを入れたあと、「すわちゃん」が生けすの枠を乗り越えて中に入れないよう、およそ8メートル四方の網で完全に覆いました。

川崎さんは「隙間のないように網を張ったので、たぶん大丈夫だと思います。この対策ですわちゃんとうまく共存できればと思っています」と話していました。

周辺では、別の漁業者が沖合に仕掛けた定置網の中の魚が食べられる被害が数件確認されていますが、生けすと違って侵入防止の網を張ると魚も取れなくなってしまうため、対策の取りようはないということです。