絶妙なタイミングだな。

交渉術として上手すぎる。


南北首脳会談以降、会談時の金正恩の気さくな対応に始まり、時間の統一や迅速な核実験場の閉鎖の動き、
さらにこれはアメリカ側も当初は想定してなかったであろう3人の拘留米国人の解放等々、
北朝鮮はこの間矢継ぎ早に融和的なボールを投げてきていたわけで、
にもかかわらず、米韓は以前と変わらない軍事演習となれば、直接的な利害関係のない国際社会の世論は、
むしろ北朝鮮側のほうが筋が通ってると感じるだろう。


ま、会談当日にドタキャンかよという批判はあるだろうが、
あえてこの日まで待ったのは、目下北朝鮮問題以上に国際社会の懸案事項となったトランプが米国大使館のエルサレム移転で新たに火をつけたイスラエル・パレスチナ情勢の緊迫や、
それに先立ってこれまたトランプが火をつけたイラン核合意離脱(アメリカの一方的離脱)がもたらしたイラン情勢(どちらもひっくるめて中東情勢)の動向を見極め、
その上で、今後アメリカは中東に注視せざるを得なくなると踏んで、このタイミングで揺さぶりをかけてきたのだろう。
(トランプは中間選挙を控えてることもありし、北朝鮮問題を長引かせず、米朝首脳会談を実現し一応の解決を見せて自分の手柄にするためにも、譲歩してくるだろうという)



ま、おめでたいネトウヨは、上っ面だけ見て、「ほら、安倍ちゃんの言うとおり!北朝鮮はやっぱり信用できない!やっぱり強硬な圧力路線で正解!」

みたいな反応してるようだが、バカすぎる。


今後の展開によっては、トランプは自らの保身のために、今回、北朝鮮の不信を招いた米韓軍事演習の実施を、

まさにその安倍の圧力外交路線の提言を受けたものとして、日本が悪者にされ孤立しかねないぞ。