大病にかかって亡くなるとかならともかく、こんなことでだいじな、生まれたばっかりのこどもを死なすとは母親もやりきれないだろう。
しかし、これが現実だ。死は生の対極にはなく、生と背中あわせにある。それは一発で反転する。くるまの運転中にスマートフォンをいじるなど、とんでもないことだと理解できる。
唐突だが、女性登山家が山頂で用を足していて滑落死したことがあった。
「こんなつまらないこと」で実際は死んでしまうのだ。
わたしらは冷笑したりせず、そういう例をこころに刻み、自戒することだけが彼ら彼女らの死を無駄にしないことにつながる。