気象庁は16日、気象予測に必要な数値計算を行うスーパーコンピューターを来月更新し、15時間先の降水量や2週間先の気温予報など、より詳しい気象情報を提供すると発表した。防災や日常生活に役立ててもらいたい考えだ。

 新たなスーパーコンピューターは来月5日に同庁気象衛星センター(東京都清瀬市)で運用を始め、情報処理能力が約10倍に高まる。運用に伴い、来月から1時間あたりの降水量分布の予報を、これまでの6時間先までから15時間先までに延ばす。夕方の時点で、翌朝までに大雨になる可能性がある地域を知ることができる。

台風の中心気圧や最大風速といった強度予報は3日先まで発表しているが、今年度末までに進路予報と同じ5日先までとする。1週間先までの予報を発表している気温は来年6月ごろをめどに、2週間先までについてもおおよその最高気温や最低気温を予報できるようにするという。

 また、来年度中に集中豪雨の発生予測や黄砂の飛散予測に関し、精度を向上させる方針だ。(山岸玲)

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