車椅子が乗るエレベーターって、籠寸法が1.35×1.4で、昇降路が1.8×2.0は必要。
これは所謂11人乗のメーカー標準品のもので、最近では最上部の機械室が無いタイプが主流。

一方、名古屋城の大梁や桁は芯々寸法で7尺1寸×7尺1寸(2.151m×2.151m)
梁幅は、実測図によると1尺6寸〜1尺9寸(485mm〜576mm)。
2151-576=1575mmとなり、上記昇降路の確保が出来ない。
そうすると、大梁や桁をぶった切る事になります。
こうなると、一つ有効な手法として、建物に将来の復元を見込んだ「可逆性」のある
設備の一時的な設置としてのエレベーター設置が非常に難しい事が分かるでしょう。