http://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20180516/6010000688.html

05月16日 09時46分
本格的なタケノコ採りのシーズンを前に15日、鹿角市で、遭難した人を捜索している最中にクマが現れたという想定で救助訓練が行われました。

訓練は、鹿角市の花輪スキー場で、警察や消防などおよそ50人が参加して行われました。
鹿角市では、おととしタケノコ採りに山に入った人がクマに襲われる被害が相次ぎ、4人が死亡しています。

このため訓練は山菜採りに山に入った2人が相次いで遭難したうえ、捜索中にクマが現れたという想定で行われました。
訓練では、捜索隊が現場に向けて出発すると同時にふもとにいる別の隊員がドローンを飛ばして上空からの映像を確認し、現場に向かっている隊員に「捜索隊の近くにクマのような姿が見える」と情報を伝えました。
捜索隊の隊員は、やぶに入る前にクマを追い払うための爆竹を鳴らし、安全を確保した上で遭難した人を探し、助け出していました。

県内ではことし、クマの目撃情報がすでに80件以上と去年の同じ時期を上回っているほか3人がクマに襲われてけがをしています。
鹿角警察署の阿部勇署長は「被害を避けるため、立ち入りが規制されている場所やクマの目撃情報があった場所には入らず、山では2人以上で行動してほしい」と話していました。