水産庁は16日、国際ルールで規制している太平洋クロマグロ小型魚(30キロ未満)の今漁期の国内漁獲量が15日時点で3407.5トンになったと発表した。4月13日時点より沿岸漁業が12.5トン増えた。今漁期の漁獲枠(3423.5トン)の99.5%を消化し、上限までの残りはわずか16トンになった。

 水産庁によると、先月からの増加分は過去の漁獲量報告の修正がほとんど。全国の沿岸漁業者には操業自粛を要請しており、この1カ月間で実際に取れたのは0.5トン程度という。

 小型クロマグロは例年、5月から漁獲量が増える傾向にある。漁期は6月末まで1カ月半残っており、他の魚を狙ってもクロマグロが交じる例も含め、漁獲量を抑えられるかが焦点になる。

https://www.sankei.com/smp/economy/news/180516/ecn1805160055-s1.html