>>883 追加情報

大麻は然したる危険性がなく、合法であるべき、と言う政府機関の大規模調査に
よる報告書は、70年以上も昔から何度も出ている。

大麻課税法が成立した1937年当時は、大麻に関する科学的知識は全くなかった。

当時、主に大麻を使用していたのは、メキシコ人移民や、黒人ジャズ・ミュージシャン
などのマイノリティーだった。

当時、マジョリティーだった白人、キリスト教的道徳観、感情論、人種的偏見で、
メキシコ人移民や、黒人ジャズ・ミュージシャンが吸っている「訳の分からない
マリファナなる草はけしからん」と言う人種差別的、キリスト教的道徳観、
感情論が支配していた。

禁酒法取締官から、米連邦麻薬局長官になった悪名高きアンスリンガーは、
当時のマジョリティーの道徳観、感情論を利用した。

医師や科学者、有識者は強く反対したが、1937年、大麻課税法が成立した。

悪名高きアンスリンガー一味は、こんな科学的根拠の丸でない失笑もんの
映画まで作って嘘を広めた。

【Reefer Madness・1938】
https://www.youtube.com/watch?v=5ATWL_24zFs

科学的根拠の欠片もなく感情論で大麻課税法が成立した直後の1938年、当時のニューヨーク
市長フィヨレロ・ラ・ガーディアが、米連邦麻薬局長官アンスリンガーの強引な反大麻
キャンペーンに疑義を呈した。

ニューヨーク医学アカデミーに要請した結果、ラ・ガーディア委員会が開催されることになった。
委員会は薬理学、心理学、社会学、生理学など20人の学者で構成され、中立的な立場を保っていた。

研究活動は1940年から4年間にわたって行われた。その結果は報告書に纏められて公表され、
おおよそ次のような内容だった。

・1940年から4年間にわたって行われた「ラ・ガーディア委員会・報告書」
 http://medicalmarijuana.procon.org/sourcefiles/laguardia.pdf

・大麻の常習者は、社交的な性格の人が比較的多く、攻撃的ではない。
・犯罪と大麻の関係は見られない。
・身体的・精神的には性欲を特別に高めるような興奮作用は見られない。
・禁断症状はない。
・数年にわたって大麻を吸い続けても 精神的・肉体的な機能が落ちることはない。

このように、研究結果はアンスリンガーらの反大麻キャンペーンの内容を
ことごとく否定するものだった。

大麻課税法の成立時に使用された宣伝がほとんど医学的根拠を持たず、捏造された
ものであったことを、白日のもとに曝したわけである。

ところが、米政府は都合の悪い結果には無視を決め込んで沈黙したまま、当初から
決めた筋書き通り、大麻禁止政策、嘘のプロパガンダを推し進めた。

これは科学的事実より、道徳的感情を優先させ、嘘のプロパガンダにより理性を失わせ
洗脳したと言う、民主主義社会にとって、もっともやってはいけないことをやった悪例と言える。

その、科学的根拠のない大麻禁止政策を後生大事に守り通しているのが現在の日本政府である。