女性蔑視主義者「インセル」のヤバすぎる主張
トロント暴走事件の動機は性的欲求不満?

トロントで起きたバンの暴走事件は、10人が死亡、15人以上が負傷した。
犯人は「インセル」と呼ばれる女性蔑視主義者だった。

20年以上前、「不本意な禁欲主義者(involuntary celibate)」という言葉を考案したのは、
奇しくもあるカナダ人女性だった。同名のウェブサイトを立ち上げ、独り者の男女に出会い
を支援するような場所になるはずだったという。
ところが、この言葉が勝手にincel「インセル」と縮められ、インターネット上で女性蔑視主
義者をあらわすようになった。

インセルとは、恋愛および性的なパートナーが見つからない、あるいは自身に性体験のない
原因が女性にあるとする男性たちだ。パートナーを持ち、ふつうの性生活を送る女性たちを
みな娼婦のようにみなし、極端な場合、彼女たちを暴力やレイプで「罰する」ことを奨励する。

今回の容疑者アレク・ミナシアン(25)は事件前、フェイスブックに「インセルの反乱はすで
に始まった!最高紳士エリオット・ロジャー万歳」と書き込んでいる。
エリオット・ロジャーは2014年にカリフォルニア州で、自身が童貞なのは自分を振った女性たち
のせいであるとし、6人を無差別に殺害、多数の負傷者を出したあとで自殺した22歳の青年のことだ。
https://toyokeizai.net/articles/-/219598