福岡市の天神交差点で4月に壊されているのが見つかった「天神地蔵」の修復が終わり、
6月にも元の場所に戻されることになりました。
大切にくるまれた石造りの地蔵。
丁寧に修復されて、すっかり元の姿に戻った天神地蔵が、地元の町内会に戻ってきました。
福岡市の天神交差点に立っていたこの地蔵は、4月11日の未明、酒に酔った男性に蹴り壊され首の部分などが折れてしまっていました。
地元の町内会は、地蔵を元に戻すため、文化財の修復を手がける県内の業者に修復を依頼。
専門の職人が約2週間かけて作業にあたり、首の部分の傷痕もほとんどわからなくなりました。
【町内会長 藤木敏一さん】
「首部分の傷の(つなぎ目は)あまりわかりませんね。特に顔の傷跡は少し残るかな、と思ったんですが、色もきれいに合わせていただいて」
天神地蔵は今から約40年前、暴走族の取り締まり中に殉職した警察官を悼んで立てられ、天神の交差点で交通安全を願う地蔵として親しまれてきました。
【町内会長 藤木敏一さん】
「(天神地蔵には)交通安全と地域安全のために、じっと見ていただいてますから、再設置できることを願っています」
地蔵は修復後の状態を確認するために一旦、室内で保管され、6月にも元の場所に戻されることになっています。