下関市在住の鵜木政幸さん(62)、かおるさん(61)夫妻による絵画展「季節のいろ『花と風景』」展が、下関市貴船町の植木紙店ギャラリーで開かれている。入場無料で21日まで。

 かおるさんはモダンアート協会に所属し、市内で絵画教室を開きながら、創作活動を続けている。政幸さんは日本グラフィックデザイナー協会会員で、長年、風景画を描いている。会場には、ツバキをテーマにしたかおるさんの水彩と油彩、身近な風景を描いた政幸さんの水彩の計約30点が並ぶ。今回は、昨年、88歳で亡くなったかおるさんの母・松村幸子さんの追悼の意も込め、幸子さんと、かおるさんの姉・田渕ひとみさんの俳句を父・峰一さん(91)が短冊にしたためた作品や、句に合わせた絵も展示している。

 かおるさんは「絵画は、いろいろな思いを一瞬にとどめ、残す一つの手段であり、絵の背景にある思いを感じ取っていただければうれしい」と話す。政幸さんは「今回、絵を描くことは、内なる自分と外界をつなげる行為ではないかと感じることができたのが収穫だった」と語った。

https://mainichi.jp/articles/20180518/ddl/k35/040/431000c