0001みつを ★
2018/05/20(日) 06:24:06.53ID:CAP_USER905月18日 18時46分
硫黄山が噴火して19日で1か月です。
噴火後、えびの市の川の水から有害物質が検出された問題で、市はことしの稲作の中止を求めていた農家の一部は、ほかの水源から水を引けるとして17日、中止の要請を撤回しました。
しかし、十分な量の水が確保できるか予測は難しく、農家の間で稲作の実施をめぐって判断が分かれています。
えびの市の長江川などでは、先月19日に硫黄山で噴火が発生したあと環境基準を超えるヒ素などが検出され、市は当初650戸の農家にことしの稲作の中止を要請しました。
しかし、えびの市の水質調査で、長江川と合流していない20か所の池や小川などでは安全が確認されたということで、市は4割あまりにあたる286戸の農家への中止の要請を撤回しました。
このうち、湯田茂美さん(66)は、西郷地区の2か所に水田を持っています。
2か所のうち大半を占める90アールの水田は長江川からしか水を引けず、ことしは稲作ができないため、40万円の収入は断念せざるをえません。
一方で10アールの水田では、およそ5キロ離れた池の水質が安全とされ、家族で食べるコメだけでもなんとか確保しようと田植えを決意しました。
池から十分な量の水を引くことができるかどうかわかりませんが、湯田さんと周辺の農家の間では地域や時期ごとに水を分け合うことが決まっているということです。
湯田さんは「一部の水田でも稲作ができてうれしいです。雨が降って、水の量が確保できることを願っています」と話していました。
同じ西郷地区に一部の水田を持つ蔵本幸一さん(63)は、ことし3月に田を耕して田植えの準備をしていました。
長江川以外で蔵本さんの水田に最も近い水源は、湯田さんが利用する池ですが、蔵本さんは水の量が十分に確保できないおそれがあると考え、この水田では稲作を諦めることにしています。
蔵本さんは「しかたありませんが、さびしい気持ちです。硫黄山が噴火してここまでのことになるとは考えていなかったです」と話していました。
えびの市では、安全が確認された小川や池などから十分な量の水が確保できるかどうかは、各農家に見極めて欲しいとしていますが、水量の予測は難しく、農家の間で判断が分かれる事態となっています。