5月21日 0時19分
南米ベネズエラで大統領選挙の投票が行われていますが、主要な野党が公正な選挙が行えないなどとしてボイコットしたため、現職のマドゥーロ大統領が政治や経済を混乱させているにもかかわらず、再選されると見られています。
ベネズエラでは、ハイパーインフレや物不足が続いているうえ、反米左派のマドゥーロ大統領が独裁色を強めて政治や経済が混乱し、１５０万人とも推定される市民が隣国に避難する事態となっています。
退陣を求める圧力が強まる中、マドゥーロ大統領は野党の隙を突く形でことし１２月に予定されていた大統領選挙を今月２０日に前倒しし、日本時間の２０日午後７時から投票が始まりました。
選挙は、２期目を目指すマドゥーロ大統領と、非難を強める国際社会との関係改善を訴えるファルコン前ララ州知事の、事実上２人の争いとなっていますが、主要な野党は、独裁色を強める大統領のもとでは公正な選挙が行えないなどとしてボイコットしました。
首都カラカス市内の学校に設けられた投票所には、訪れる有権者は少なく、投票率がどうなるか、注目されます。
選挙ではマドゥーロ大統領が再選されると見られていて、ベネズエラの政治や経済は今後も混乱が続き、内外から改めて厳しい目が注がれそうです。
ベネズエラの大統領選挙の投票は日本時間の２１日午前７時をめどに締め切られて即日開票され、午前中に大勢が判明する見通しです。
