川崎重工業(神戸市中央区)は22日、鉄道車両部門の責任者を務めていた小河原誠取締役常務執行役員(63)が退任すると発表した。昨年12月に新幹線のぞみの台車で亀裂が見つかった問題を受け「原因究明と再発防止の検討、全社の品質管理体制の総点検を進めるため、経営体制を見直す」としており、事実上の更迭人事と言えそうだ。

 小河原氏は同日付で常務執行役員を退任後、6月下旬に取締役も退く。その後、経営面の助言をする顧問に就き、原因究明や再発防止策の検討には関与するという。同氏は、4月1日付で代表権のある取締役専務執行役員への昇格が内定していたが、2月末の台車亀裂問題公表の際に責任を取る形で取り消された。

 石川主典取締役(65)が副社長に復帰し、鉄道車両部門の担当に就く人事も発表。品質管理も担う。



神戸新聞NEXT 2018.05.22
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/201805/0011282042.shtml