(CNN) 朝鮮中央通信の24日の報道によると、北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外務次官は、もし米国との対話が決裂した場合、核による対決も辞さないと発言した。

朝鮮中央通信によれば、崔外務次官は米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談について、米国がもしこのまま態度を変えなければ、首脳会談について再考するよう北朝鮮指導部に進言すると強調。「米国が我々との会談に臨むのか、それとも核対核の対決で我々に立ち向かうかは、すべて米国の決断と行動次第だ」と語った。

崔外務次官はさらに、米国のペンス副大統領が米フォックスニュースのインタビューで発言した内容を酷評した。

北朝鮮との交渉を巡っては、先にボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が2000年代初めの「リビア方式」を参考にすると発言。フォックスの番組でこれについて質問されたペンス副大統領は、「大統領が明言している通り、もし金正恩との交渉が成立しなければ、リビア方式が終わったような終わり方になるだけだ」と話していた。

これに対して崔外務次官は、リビアが交渉のテーブルに就いた時点で同国の核開発はまだ初期段階だったと指摘。一方、北朝鮮は何年もかけて核兵器を開発してきたと述べ、「これほど無知で愚かな発言が米副大統領の口から出たことに驚きを隠せない」とペンス副大統領を非難した。

2018.05.24 Thu posted at 12:20 JST
CNNニュース
https://www.cnn.co.jp/world/35119714.html

我々との会談に臨むのか、それとも核対核の対決で我々に立ち向かうかは、すべて米国の決断と行動次第だ