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5月30日 22時35分
政府与党が今の国会での成立を目指す働き方改革関連法案で、時間外労働の上限規制の適用が法律施行後5年間猶予されているトラックなどのドライバーの長時間労働の是正に向けて、政府は、業務の効率化の推進などを盛り込んだ行動計画を取りまとめました。

働き方改革関連法案では、時間外労働の上限規制の適用が法律施行後5年間猶予するとされていて、今の国会で法案が成立した場合には、2024年度から年間960時間という時間外労働の上限規制が適用されることになっています。

これを踏まえ、政府は30日、総理大臣官邸で、野上官房副長官や関係省庁の局長らが出席して、トラック・バス・タクシーのドライバーの長時間労働を是正するための行動計画を取りまとめました。

それによりますと、長時間労働の是正に向けて、荷物の積み降ろしや宅配便の再配達などにかかる時間の短縮や業務の効率化を推進するほか、必要なドライバーを確保するため、現状は2%程度の女性ドライバーが増えるよう環境整備を進めるなどとしています。

野上副長官は会議の最後に、国民生活や産業活動に必要な運送サービスを安定的に維持、確保するため、政府一丸となって行動計画を着実に実施していくよう関係省庁に指示しました。