G7財務相会議 通商問題 麻生氏「米以外は全部一致」
毎日新聞2018年6月2日 12時42分(最終更新 6月2日 12時56分)
https://mainichi.jp/articles/20180602/k00/00e/020/278000c

 【ウィスラー(カナダ西部)清水憲司】日米欧の主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は1日(日本時間2日)、カナダ西部ウィスラーで米国の鉄鋼・アルミニウムの輸入制限など通商問題を中心に討議した。日欧やカナダから米国の保護主義的な政策に批判が相次いだ。麻生太郎財務相は会議後、記者団に「これまではあまりないが、米国以外は全部(意見が一致する)という形になった」と述べた。

 トランプ米政権は鉄鋼・アルミの輸入急増が「国家安全保障上の脅威になる」と主張。1日には輸入制限の対象国を従来の日本などから欧州連合(EU)やカナダにも広げた。
 麻生氏はこの日の会議で「一方的で保護主義的な内向き政策はどの国の利益にもならない」と指摘。欧州やカナダも「世界貿易機関(WTO)ルールに沿っていない」「我々は同盟国であり、安全保障上の脅威にならない」などと対米批判を展開した。
 フランスのルメール財務相はロイター通信に「残念ながら我々は『G6プラス米国』になろうとしている」と語った。