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マグロ漁獲枠大幅超過の漁協 地元の祭り参加自粛へ 函館
2018年6月7日 11時34分

北海道函館市にある漁協の1つが、小型クロマグロの漁獲枠を大幅に超えて水揚げし、全国で漁ができない事態となっていることを受け、「反省の態度を示したい」として、9日に地元で開かれる舟こぎ競争への参加自粛を決めました。

函館市の南かやべ漁業協同組合の定置網の漁業者は、今シーズン、国から割り当てられた30.8トンの漁獲枠に対し、およそ17倍の520トン余りの小型クロマグロを水揚げしました。

この影響で、日本全体の漁獲枠を上回る可能性が高まったことから、全国の漁業者が操業を自粛する事態となっています。

こうした中、南かやべ漁協は、「反省の態度を示したい」として、9日に地元で開かれる舟をこぐスピードを競う祭りへの参加の自粛を決めました。

祭りは、30年以上続いていて、漁業者がチームのプライドをかけて参加する舟こぎ競争が、最大の呼び物ですが、ことしは一般の参加者による競争のみが行われるということです。

南かやべ漁協は「全国の漁業者に迷惑をかけているので、晴れの舞台に出るわけにはいかない。厳しい批判にさらされ、めいっている漁業者も多く、自粛を決めた」と話しています。

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