https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180608-00003666-tokaiv-l23
東海テレビ

 ケージの中からこちらを見つめるふたつの目。トラ柄に…白と黒のまだら模様…そう、ネコです。

 名古屋市北区の市営住宅で午前9時から始まったネコの搬出作業。運びだしたのは防護服やキャップ手袋にマスクを身に着けた市の動物愛護センターの職員たちです。

 部屋の前には多数のケージを用意。多頭飼育が問題となっていたこの住宅から8日、およそ40匹のネコが引き取られました。

 先月30日。「ネコ飼育禁止」の市営住宅に、ごろりと寝ころぶネコたち。去年2月に入居した40代の姉妹が飼っていたネコを連れ込み子猫が生まれるなどして40匹にまで増えました。

 裁判で今月11日には部屋を明け渡すことが決まっている姉妹。その4日前の7日、名古屋市の動物愛護センターに引き取りを求めたということです。

 気になるのはネコたちの行方…。

河村たかし名古屋市長:
「ネコちゃんに罪はありませんので、殺処分はしません」

 1匹ずつケージに入れられ、運び出されるネコたち。引き取り作業は5時間にも及びました。

名古屋市の担当者:
「全部で30匹強ですね。まだはっきりした数はわからないです。中には荒々しい子もいて、中に入って捕まえるのも苦労しました」

 ネコたちは今後、動物愛護センターで健康状態のチェックを受けたうえで保護され、里親探しが始まるということです。