2018年6月8日 22時41分

 非鉄金属大手の三菱マテリアルは8日、日本工業規格(JIS)に適合していない生コンクリートの原料を出荷していたと発表した。

同社は昨年11月以降、グループ5社で製品の検査データ改ざんなどの不正が相次いで発覚したが、三菱マテリアル本体で不正が判明するのは初めて。一連の問題の最終報告書をまとめた3月末までに今回の問題を把握していたが公表していなかった。

 新たな不正が見つかったのは、直島製錬所(香川県直島町)で製造した生コンクリート用の銅スラグ骨材。出荷前の検査で鉛の含有量がJISの規格外だったが、誤って規格内の数値を記載するなどして計5社に出荷していた。対象製品の出荷量は調査対象の2015年以降で正規品も含め約10万トンに上るという。

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http://sp.yomiuri.co.jp/economy/20180608-OYT1T50124.html