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治療的使用の有効性

HIV / AIDS感染における食欲刺激

67人のHIV感染者のランダム化、二重盲検、プラセボ対照試験では、ドロナビノールと
大麻喫煙の両方がプラセボ投与より有意に大きな体重増加をもたらした。

この安全性研究では、ドロナビノールと大麻喫煙の両方がこの集団で安全であり、
プラセボと比較してウイルス負荷に悪影響を及ぼさないことも示された。

慢性の痛み

カンナビスの薬物療法を痛みのために評価する調査の結果は、大麻関連の鎮痛の
複雑な効果を示す。

多くの無作為化し、制御された臨床試験は、大麻が効果的な鎮痛剤であることを示している。

最近の遡及的チャートレビューでは、大麻が疼痛および生活の質の指標を改善することが示された。

神経因性疼痛

3つの無作為化比較試験により、大麻喫煙が神経因性疼痛の有効な治療であることが示されている。

2件の研究で、主要な薬物療法として使用された場合、大麻喫煙が中枢性、
末梢性およびHIV関連神経因性疼痛を減少させることが示された。

パーキンソン病

パーキンソン病患者20人の疼痛治療のための喫煙または気化大麻のオープンラベル、
無制御、観察研究において、大麻は運動障害および疼痛スコアを有意に低下させた。

パーキンソン病22人の大麻喫煙第2オープンラベルの無制御の観察研究では、
大麻喫煙者の全身体障害スコアの有意な改善が報告されている。

疫学

このセクションで興味深かったのは、アスリートがリラックス効果を求めて
大麻を使用する傾向にあり、エリート・アスリートの大麻使用率が高いと言う事。

私は以前から経験則的に予想していたが統計データでも確認されていた。

誤用、濫用、依存に関連する公衆衛生問題の性質と大きさ

『大麻関連』と言う用語は、さまざまな文脈で使用されているが、因果関係ではない
『統計的関連性』を指す場合もある。

比較リスク評価のために、我々は因果関係を確立する必要があるだけでなく、
通常は大麻使用とは無関係な選択された対話的シナリオに対して、
因果関係を定量化することもできる。

遺伝的脆弱性のような第3変数の因果的方向や、潜在的な影響が明確でない
殆ど全ての精神障害との関連がある。

例として、大麻使用はうつ病などの特定の精神障害につながる可能性があるが、
うつ病は大麻使用(自己投薬)、うつ病と大麻使用の両方につながり、従って、
大麻使用障害は『偽の相関関係』が導入される。