https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180610/k10011471391000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

台風5号 関東甲信や東海など 11日は大雨のおそれ
2018年6月11日 6時56分

大型の台風5号から湿った空気が流れ込み前線の活動が活発になるため、11日は関東甲信や東海などで激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。気象庁は、土砂災害や川の増水などに警戒するとともに、特に伊豆諸島では11日夕方までの24時間に降る雨の量が平年の6月1か月分の8割から9割に達するおそれがあることから、早めの避難を心がけるよう呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、大型の台風5号は、10日午後9時には沖縄県の南大東島の北東370キロの海上にあって、1時間に45キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心の南東側220キロ以内と北西側70キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

台風はこのあと、日本の南の海上を北東へ進み、11日の日中には東京の伊豆諸島や小笠原諸島に近づくおそれがあります。

日本の南岸に停滞する前線に向かって台風から湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になる見込みで、関東甲信や東海では、11日は激しい雨が降り、伊豆諸島や関東南部では昼前にかけて局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り大雨になるおそれがあります。

11日昼すぎから12日にかけては、北日本でも太平洋側を中心に激しい雨が降るおそれがあります。

11日夕方までの24時間に降る雨の量は、伊豆諸島で300ミリ、関東南部で200ミリ、東海と関東北部で180ミリ、甲信で120ミリ、東北で100ミリと予想され、特に伊豆諸島では、平年の6月1か月に降る雨の量の8割から9割に達するおそれがあります。

気象庁は、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水などに警戒し、早めの避難を心がけるよう呼びかけています。また、大雨のピークが朝の通勤時間帯と重なることから、交通への影響にも十分注意が必要です。

さらに、台風の接近に伴って、伊豆諸島、小笠原諸島では、海上を中心に非常に強い風が吹く見込みで、11日の最大風速は、伊豆諸島と小笠原諸島で20メートルで、最大瞬間風速は30メートルと予想され、波の高さは7メートルの大しけになる見込みです。

気象庁は、暴風や高波にも警戒するよう呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180610/K10011471391_1806102218_1806102230_01_02.jpg