札幌市が冬季五輪・パラリンピックの招致年を2026年から30年に変更することを望んでいることに対し、国際オリンピック委員会(IOC)側が難色を示していることが11日、地元関係者への取材でわかった。

 関係者によると、IOC側は日本オリンピック委員会(JOC)側に対し、「30年大会を見据えるにしても、26年大会でも手を挙げ続けてほしい」と求めたという。26年大会の招致レースから降りる国が相次ぎ、26年大会の選択肢が少なくなることへの危機感があるとみられる。

 札幌市は、北海道新幹線の札幌延伸を見据え、30年大会の招致に切り替えたい考えだ。だが、IOCの心証を悪化させると、30年大会の招致レースへの影響も懸念され、難しい判断を迫られることになる。

http://yomiuri.co.jp/sports/winter/20180612-OYT1T50019.html