「マツキヨにパスポートを破損された!」中国人観光客の抗議で、領事館を巻き込む大騒動に

女性のパスポート。免税証明書とともに、確かに大量の免税印が押されている
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これほど必要なのかというほどのホッチキスの量
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サイゾー 2018.06.08 金
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 日本のドラッグストアといえば、右肩上がりに増加している中国人観光客のお気に入りスポットのひとつだが、大手マツモトキヨシと中国人との間でトラブルが発生した。

 「新浪新聞」(5月22日付)によると、大阪府内にあるマツモトキヨシで商品を購入した中国人観光客が、店員から嫌がらせを受けたと中国版Twitter「微博(ウェイボー)」に書き込んだ。

 この女性は同20日の夕方、同店で化粧品3点(7,440円相当)を購入したという。外国人の場合、消費税の免税措置が受けられるため、女性はパスポートを店員に渡し、免税証明書を添付してもらった。ところが、返却されたパスポートを確認したところ、嫌がらせとも思える仕打ちがされていたという。パスポートには免税証明書がホッチキスで15針も留められており、その上、免税印が22個も押されていたのだ。

 女性にとって最も衝撃的だったのは、観光ビザの書類が貼られているページまでもが、ホッチキスで閉じられていたことだった。故意に嫌がらせをされたと感じた女性は、その場で警察に通報。現場に駆けつけた警察官の仲介の元、店員へ謝罪を求めたが、店員はそれを拒否した。

 その後、女性はパスポートの状態から出国への影響の可能性も考え、大阪の中国領事館や関西空港の担当者に確認を求めるなど対応に追われたという。結果的に、パスポートの損壊の程度が軽かったため、無事に帰国することができたようだ。

 しかし、この彼女の書き込みが中国で話題となると、ネット上では

「嫌がらせでここまでするとは信じられない。しかも、謝罪もしないなんて」

「日本人が本当にこんなことするのか? 何か理由があったのでは?」

「この女性が店内の商品の買い占めを行ったため、店員がこうした行為に出たのではないか」

などなど、議論が交わされた。

 2016年、22年ぶりに業界首位から第3位へと転落したマツモトキヨシは、消費者の3割が中国人客ともわれている。それだけに誠意を持った対応をしなければ、致命的なスキャンダルになりかねない。

(文=青山大樹)