トヨタ自動車は13日、東南アジア配車サービス最大手のグラブ(シンガポール)に10億ドル(約1100億円)を出資すると発表した。車両の走行データを集め、自動車保険や車の保守管理などのサービス開発につなげる。取締役と執行役員も1人ずつ出す。

トヨタは昨年8月、グラブとの協業を発表。レンタカー車両100台に通信端末を載せて走行データを収集。配車サービスの効率化などを目指していた。今回は、東南アジア全域でグラブが手がけるレンタカー車両に端末を搭載する方針。自動運転車両「eパレット」を活用したサービスの展開も検討する。

グラブは東南アジア8カ国でサービスを展開。マイカーをタクシー代わりに使う「ライドシェア」に加え、タクシー配車やレンタカー事業も手がける。今年3月には米ウーバー・テクノロジーズから東南アジア地域の事業を譲り受けた。

グラブなどが実施した自動運転タクシーの走行実験=2016年9月、シンガポール
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トヨタは自動運転車両「eパレット」で提携企業と移動サービスの開発を進める=米ネバダ州ラスベガス=2018年1月9日午前2時22分、米ラスベガス
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トヨタの自動運転車「eパレット」が街を行き交うイメージ
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2018年6月13日12時27分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL6F3RNLL6FOIPE00C.html