よく、わがままなヤツが自分勝手なことをやって、それを正当化するために
詭弁を弄するってことがあるだろ。
「あいつがああいうことをやるから、俺はこういうことをやるんだ」 と。
あんなことをやってる、こんなことをやってる、だから俺は、
こういうことをやるしかないんだと。

しかし周囲の人は分かってるわけだ。
そいつがただ自己の満足を求めて、ただわがままに振る舞ってるってことが。
それに敵対して、強制的にそれを改めさせようとすると、ますますわがままになって、
そしてそれを正当化するために、更に詭弁を弄する。
そこにそいつを応援するやつが現れれば、そいつもその詭弁を利用して、
「ほら、あんた達が責めるから、彼もやれないんじゃないか。」と、肩を持ってくるわけだ。

こういうののカウンターとして、じゃあ、敵対的なことは止めよう。
怒りを向けるなというんなら、笑顔にしよう。
握手もするよ?  なんなら、ハグしようか?  という風に、相手の詭弁を封じ込めるために、
全面的に相手の詭弁に合わせるときがある。

わがままなヤツの目的は、自分の欲求を通すことで、本当はそういう詭弁が理由じゃないわけだ。
ただ要求を通すために、詭弁を利用している。
だからあえて、その詭弁を通してあげる。
叶えてあげる。
そうすりゃもはや、相手は詭弁を使えなくなる。
詭弁が封じ込められた相手は、もはやわがままを止めるしかなくなる
「さあ、こっちはあなたが言うように、こういうことを止めたよ、ああいうことを止めたよ、
これでやらない理由はなくなったわけだ。」 と、相手に丸投げする。

さあ、丸投げされた相手は困るわけだ。
もう詭弁を使おうとしても使えない。
相手が全面的にニコニコしてきて、こちらの言っていた敵対行動を止めてしまった。
相手がどうのこうのっていう詭弁が使えなくなったわけだ。
さあ、あとはそれでやらなければ、詭弁が本当に嘘だったってことがバレちゃう。
全ての要求が通されたわけだから、次は自分が正す番になるわけだ。
今アメリカ、トランプはこういうことをやっている。

さあ、ニコニコしたよ、握手もするよ、ジョウンさんを褒めたよ、合同軍事演習も中止したよ、
さあどうする?  次はオマエの番だ。 と。

アメリカ綺麗に敵対行動を止めて、完全に北朝鮮の詭弁を封じ込めた。
正当性を主張出来なくした。
詭弁の外堀を埋めたんだよ。

跡は北朝鮮が核廃棄を行わなければ、そのまま制裁をつづけて北が滅びるのを待てばいい。
アメリカとして全て向こうの文句の言うことを聞いてやったのだから、
何もアメリカが責められるところがないわけだ。
これでは中国もロシアも、北朝鮮も、もはやアメリカを罵倒することは出来ない。
一つも文句は言えない。
アメリカは黙ってても、北の滅亡か、完全な核放棄を手に入れることが出来る。
トランプはそんなに甘くなかったってことだ。